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AN/PRC-9は、1950年代から1960年代(朝鮮戦争?ベトナム戦争初期)にかけてアメリカ軍で使用された、背負い式のVHF-FM歩兵用無線機です。 同時期に開発されたAN/PRC-8、AN/PRC-10とともに「PRC-8, 9, 10ファミリー」と呼ばれ、周波数帯以外はほぼ共通の設計となっています。 主な特徴と用途 用途: 主に砲兵部隊の連絡用として使用されました。 技術的特徴: 内部には16本のサブミニチュア真空管が使用されており、当時のポータブル無線機としては高い信頼性を誇りました。 構造: 送受信機本体(RT-175/PRC-9)と、下部に装着する大型バッテリー(BA-279/U)の2段構成になっています。 主な仕様 周波数範囲: 27.0 〜 38.9 MHz。 変調方式: FM。 送信出力: 約0.9 〜 1.2 ワット。 通信距離: 約5マイル(約8km)。 重量: フル装備(バッテリー、アンテナ、受話器含む)で約11kg(25ポンド)。 PRC-8/10との違い(周波数帯) これらは外観が酷似していますが、運用する部隊によって周波数が使い分けられていました。 AN/PRC-8: 20.0 〜 27.9 MHz(機甲部隊用) AN/PRC-9: 27.0 〜 38.9 MHz(砲兵部隊用) AN/PRC-10: 38.0 〜 54.9 MHz(歩兵部隊用) その後の展開 1960年代半ばから、より軽量でトランジスタ化したAN/PRC-25やAN/PRC-77に取って代わられました。 |
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