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AN/PRC-6
AN/PRC-6
AN/PRC-6は、1950年代の朝鮮戦争後期からベトナム戦争にかけてアメリカ軍で使用された、ポータブルなVHF-FM方式の歩兵用無線機です。

概要と特徴
第二次世界大戦で活躍した「ハンディ・トーキー」ことSCR-536(BC-611)の後継機としてレイセオン社によって開発されました。
愛称: その独特の形状から「バナナ無線機(Banana Radio)」や、型番をもじった「Prick-6」という通称で知られています。
技術的進化: 先代のAM方式からFM方式へと変更され、近距離での通信品質が向上しました。
構造: 内部には13本のサブミニチュア真空管が使用されており、当時の技術としては画期的な小型化を実現していました。

主な仕様
周波数範囲: 47.0 〜 55.4 MHz(VHF低帯域)。
チャンネル数: 水晶(クリスタル)交換による1波固定。43チャンネルの中から選択可能。
送信出力: 約250 mW(0.25ワット)。
通信距離: 見通し線上で約1マイル(約1.6km)。ただし、ジャングルなどの遮蔽物が多い環境では大幅に低下します。
電源: 専用の積層乾電池 BA-270/U を使用(1.5V, 45V, 90Vなど複数の電圧を供給)。
重量: バッテリーを含めて約2.7kg(6ポンド)。

運用とバリエーション
アンテナ: 柔軟性のあるスチールテープ製アンテナを上部にねじ込んで使用します。未使用時は本体の側面に巻きつけて固定できます。
派生型: ドイツでは6チャンネル仕様のPRC-6/6が、フランスではTR-PP-8としてライセンス生産されました。また、後にトランジスタ化したPRC-6Tなども登場しています。

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